本日の読書

chocotori-chiro2004-12-15




『ゆっくりとさよならをとなえる/川上弘美』(新潮文庫

いくつかの新聞、雑誌に載った文章を集めたエッセイ集。


<しょうがパンのこと>というタイトルの文章の「外国の児童文学の中には、わけのわからない言葉がたくさんあった。」っていう部分にこくりとうなずく私。
彼女はそれが気になったあまり、ついに<しょうがパン>を作ってしまったのだ(わけもわからずなので、それは本物とはまったくかけ離れたもの。食パンにピンクの千切りしょうがを埋めこんだらしい....;。うひゃー...)が、私もそこまではいかなくとも間違いなく頭上にはてなマークが出ていたな。


大きな森の小さな家、あしながおじさん、...そういうお話の中に、
メイプルシロップ(かえでみつ)、ジョニーケーキ(とうもろこしやきぱん)、黒イチゴ、カラス麦、プラムプディング、ゼリーケーキ、.....こういう、特に食べ物関係にさらりと登場していて、気になっていたっけ。

それがどういうものなのかわかった今、その姿や味を思い描けるのだけど、とんと想像もできなかったあのころ、漠然と思っていたそれもまたそれはそれでよいひとときだったな、と思える。